バラバラな請求書を紙・PDF・メールの届き方別にデータ化する方法

取引先から届く請求書は、会社ごとにレイアウトも届き方もさまざまです。紙で郵送されるもの、PDFでメールに添付されるもの、複数の請求書が1つのPDFにまとまっているものもあります。

この記事では、フォーマットがバラバラな請求書を手入力せずにデータ化する方法と、取り込みから出力までの具体的な手順を解説します。

毎月の請求書の入力、こんなことで困っていませんか

  • 取引先ごとにレイアウトが違い、請求日や金額がどこに書いてあるかを毎回探している
  • 紙で届く請求書、メールに添付されたPDF、複数枚がまとまったPDFと、届き方がバラバラ
  • 明細の行数が多い請求書を、表の形のまま打ち込むのが大変
  • 和暦と西暦、金額の表記がそろっておらず、入力のたびに直している
  • 請求書が届く時期が重なると、入力が追いつかない

こうした請求書は、レイアウトが決まっていない「非定型帳票」の代表例です。書式ごとに読み取り位置を設定する従来のOCRでは、取引先の数だけ設定が必要になります。

AI-OCRで請求書をデータ化する手順

書式がバラバラな請求書のデータ化は、AI-OCRを使うと、一般的に次の4つの手順で進められます。

項目を決める、取り込む、確認する、出力するの4つの手順を並べた図

1. 取り出す項目を決める

最初に、請求書から取り出したい項目を決めます。請求日、請求書番号、宛名、合計金額などに加えて、品名・数量・金額といった明細を取り出すかどうかも決めておきます。和暦を西暦にそろえるなど、表記のルールも合わせて決めておくと、後の集計が楽になります。

2. 届き方に合わせて取り込む

メール、紙、まとめたPDFという届き方の違う請求書を、1か所に取り込む図

届き方がバラバラな請求書は、届き方ごとに取り込みの方法を決めて、1か所に集めるのがポイントです。

請求書の届き方と取り込み方の例
届き方取り込み方の例
PDFがメールに添付されて届く添付ファイルを、メールから自動で取り込む
紙で届く複合機やスキャナでスキャンしてから取り込む
複数の請求書が1つのPDFにまとまっている請求書1件ずつに分けてから取り込む

3. 読み取った結果を確認する

読み取った結果を、元の請求書と見比べて確認します。複数の請求書の結果を一覧で確認できたり、値が請求書のどこから取り出されたかを確かめられたりすると、確認の時間を短くできます。

4. ExcelやCSVで出力する

確認した結果を、会計ソフトや社内の台帳に取り込めるExcelやCSVの形で出力します。毎月同じ列の順序で出力できるようにしておけば、取り込みの作業も定型化できます。

請求書のデータ化を進めるときのポイント

自社の請求書で精度を確かめる

AIによる読み取りの精度は、書類の状態や書式によって変わります。取引先の多い請求書や、スキャンの状態がよくない請求書も含めて、実際の書類で試してから運用を決めましょう。

確認の担当とルールを決める

取り出した結果を誰が、どの順番で確認するかを決めておくと、運用が安定します。書類ごとに「未対応」「確認済み」といった対応状況を管理できると、確認漏れも防げます。

電子帳簿保存法への対応も確認する

請求書をデータで保存する場合は、電子帳簿保存法の要件も確認が必要です。ツールを選ぶときは、法的要件への対応状況もあわせて確認しましょう。

ドキュメントフォースなら、取り込みから出力までを一つの流れにできます

AIによる書類処理の自動化サービス「ドキュメントフォース」は、非定型書類の読み取りを得意としています。ここまでの手順に沿って、ドキュメントフォースでできることを紹介します。

項目は日本語のプロンプトで設定する

請求書から取り出したい項目(解析項目)と、その取り出し方をプロンプト(日本語の命令文)で設定します。書式ごとの位置の設定は不要で、レイアウトの違う請求書も同じ設定で処理できます。

請求書の解析項目の例
解析項目名プロンプト(命令文)の例
請求日請求書の「請求日」として記載されている日付を取得してください(YYYY/MM/DD形式)。
請求書番号請求書に記載されている請求書番号を取得してください。
宛名請求書から宛名の会社名のみを取得してください。
合計金額請求書全体の最終的な合計金額(税込)を取得してください。出力はカンマ付きの数字のみ(例:123,456)で記録してください(円マーク除去)。

「和暦は西暦に変換してください」のような注意事項をプロンプトに加えれば、表記をそろえた形で取り出せます。品名・数量・金額のように行が続く明細は、表(CSV)形式の解析項目として取り出せます。

届き方に合わせて取り込める

ドキュメントフォースでの請求書の取り込み方
届き方取り込み方
PDFがメールに添付されて届くメール取込:専用の受信アドレス宛てに転送するだけで、添付ファイルを自動で取り込んで解析
紙で届く複合機やスキャナでスキャンし、メール送信してメール取込で取り込む。Windowsのパソコンに保存したファイルは、自動アップローダーで取り込むこともできる
複数の請求書が1つのPDFにまとまっているファイル結合・分割:1ページずつなど、請求書の単位に分けてアップロード

取り込んだ書類が請求書か見積書かといった種類は、ドキュメントタイプの自動判別で見分けることもできます。

まとめて確認し、対応状況も管理できる

複数の請求書の解析結果は、シートモードでまとめて一覧で確認できます。ハイライトを有効にすると、それぞれの値が請求書のどこから取り出されたかをプレビュー上で確かめながら、必要に応じて修正できます。「未対応」「確認済み」などのステータスを書類ごとに付けて、対応状況を管理することもできます。

毎月同じ形でExcelやCSVに出力できる

確認が終わった結果は、エクスポートでExcelまたはCSVの表として出力できます。出力する項目や列の順序は「エクスポートパターン」として事前に決めておけるので、毎月同じ形で出力できます。明細の行ごとに請求日などの値を繰り返して出力する設定もあり、明細単位の一覧表もつくれます。

電子帳簿保存法への対応

ドキュメントフォースは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の「電子帳簿ソフト法的要件認証」を取得しています。

まとめ

フォーマットがバラバラな請求書でも、項目の意味で指定できるAI-OCRなら、取引先ごとの設定なしにデータ化できます。届き方に合わせた取り込みと、ExcelやCSVへの出力までを一つの流れにすることで、請求書の入力作業は「確認するだけ」に近づけられます。

ドキュメントフォースなら、メールでの取り込みから確認、毎月同じ形での出力までを一つのサービスで進められます。

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