物件資料や入居申込書を賃貸管理システムに一括登録するCSVの作り方

管理物件を新しく受託したときや、賃貸管理システムを乗り換えるとき、物件・部屋・入居者の情報をまとめて登録する作業が発生します。CSVで一括登録できる賃貸管理システムもありますが、元の情報が紙やPDFの資料だと、CSVを作る段階で手間がかかります。

この記事では、物件資料や入居申込書から、賃貸管理システムに一括登録するCSVを作る方法を解説します。

物件の登録、こんなことに時間を取られていませんか

  • 紙やPDFで受け取った資料を見ながら、物件と部屋を1件ずつ登録している
  • 賃料・共益費・敷金・礼金など金額の項目が多く、入力に時間がかかる
  • 入居申込書の内容を、入居者の情報として打ち直している
  • 物件ごとに資料の書式が違い、どこに何が書いてあるかを毎回探している
  • 住所の書き方がそろっておらず、同じ物件が別々に登録されてしまう

賃貸管理のデータは、物件・部屋・入居者・契約が結びついているのが特徴です。この結びつきを保ったままCSVにすることが、一括登録のポイントになります。

賃貸管理のデータは「親子関係」に気をつける

賃貸管理のデータは、1つの物件に複数の部屋、1つの部屋に入居者(契約)が結びつく親子関係になっています。システムによっては、物件・部屋・入居者(契約)のようにデータの種類ごとにCSVを分けて取り込みます。結びつけ方も、取り込むときに対象の物件を選ぶ方式や、物件コード・部屋番号などの列で結びつける方式があります。実際の形式は、お使いのシステムの取り込み仕様で確認してください。

データの種類と主な項目(例)
データの種類主な項目元になる書類
物件物件名、所在地、構造、築年月、総戸数物件資料、管理委託契約の資料
部屋部屋番号、間取り、面積、種別(貸室・駐車場など)物件資料、募集図面
入居者(契約)氏名、連絡先、契約開始日・終了日、賃料、共益費、敷金入居申込書、賃貸借契約書

賃料などの金額を、部屋と契約のどちらのデータに持つかはシステムによって異なります。

物件資料から、物件・部屋・入居者の親子関係のある表を作る図

一括登録用のCSVを作る方法の比較

紙やPDFの資料から登録データを作る方法
方法向いているケース注意点
システムに1件ずつ手入力登録する件数が少ない物件・部屋の数が多いと時間がかかる
Excelで一覧を作ってCSVに整形入力と確認を分担したい資料からExcelへの入力は手作業のまま
前のシステムのデータを変換前のシステムからデータを出力できる紙やPDFでしか残っていない情報は別に扱う必要がある
AI-OCRで読み取ってCSVに出力書式がバラバラな資料が多い読み取り結果を確認する工程が必要

一括登録用のCSVを作る手順

手順1:システムの取り込み仕様を確認する

CSVを作る前に、取り込み先の仕様で確認すること
確認すること内容
列の並びと見出し列の順番が決まっているか、1行目に見出しの行が必要か
必須の列空欄にできない列と、書類に書かれていない値(コードや区分)を入れる列
値の書き方日付(西暦・和暦、区切り文字)、金額(カンマや円記号の有無)、コードの桁数
文字コードShift_JIS か UTF-8 か
1回に取り込める件数件数や行数の上限があるか

手順2:データの種類ごとに読み取る項目を決める

物件・部屋・入居者のCSVそれぞれについて、どの書類からどの項目を取り出すかを決めます。部屋の一覧が載った物件資料からは、部屋ごとの行を表として取り出すと、部屋のCSVにそのまま使えます。

手順3:結びつける値と書き方をそろえる

物件や部屋を結びつける値(物件コード、部屋番号など)の書き方がそろっていないと、正しく結びつきません。あわせて、住所の番地の書き方(「1-2-3」か「1丁目2番3号」か)や物件名の表記もそろえておくと、同じ物件の重複登録を防げます。

手順4:金額と日付を確認する

賃料や敷金などの金額は、請求や送金に直接使われる大切なデータです。登録する前に、元の資料と照らし合わせて確認しましょう。

ドキュメントフォースなら、物件資料から登録用のCSVを出力できます

AIによる書類処理の自動化サービス「ドキュメントフォース」で、物件資料や入居申込書から賃貸管理システムに一括登録するCSVを作る流れを紹介します。

取り込み先の列名に合わせて項目を設定する

取り出したい項目(解析項目)は、項目名と、取り出し方を日本語で書いた命令文(プロンプト)で設定します。項目名を取り込み先の列名(物件名・所在地・部屋番号・間取り・賃料・共益費など)に合わせておけば、出力するCSVの見出しにその名前が使われます。読み取る位置を書式ごとに指定する必要はなく、書式の違う書類も同じ設定で処理できます。

「日付はYYYY/MM/DDの形式で」「和暦は西暦に変換してください」のような注意事項をプロンプトに加えれば、取り込み先の形式に表記をそろえて取り出せます。

明細は1行に1件の形で出力する

物件資料に載った部屋の一覧のように行が続く明細は、表(CSV)形式の解析項目として取り出せます。エクスポートで「単項目の繰り返し出力」を有効にすると、物件名や所在地などの値が明細の各行に繰り返し出力され、1行に1件の形のCSVになります。

取り込み先の列の並びに合わせて出力する

エクスポートでは、ファイル形式(CSV)、見出しの行を出力するかどうか、出力する項目とその並び順を「エクスポートパターン」として書類の種類ごとに決めておけます。書類から取り出さない列は空白の列を足して位置を合わせられ、ファイル名やアップロード日時を列として加えることもできます。1度に出力できるのは最大300件です。

取り込み先ごとに形式が違う場合も、エクスポートパターンを取り込み先の数だけ用意しておけば、出力のたびに列を並べ替える必要はありません。

物件の資料と入居者の書類のように種類の違う書類は、書類の種類(ドキュメントタイプ)ごとに項目とエクスポートパターンを設定します。取り込んだ書類の種類は、ドキュメントタイプの自動判別で見分けることもできます。

確認してから出力する

解析結果は、元の書類のプレビューと並べて画面上で確認し、必要に応じて修正できます。複数の書類の解析結果はシートモードでまとめて確認でき、ハイライトを有効にすると、それぞれの値が書類のどこから取り出されたかをプレビュー上で確かめられます。

書類の取り込みも自動にする

メールに添付されて届く書類は、ワークスペースごとに発行される専用の受信アドレス宛てに転送するだけで、メール取込で自動で取り込めます。紙の書類はスキャンしてメールで送るか、Windowsのパソコンに保存したファイルを自動アップローダーで取り込めます。

まとめ

賃貸管理システムへの一括登録では、物件・部屋・入居者の親子関係を取り込み先の形式に合わせ、結びつける値の書き方をそろえることが大切です。金額の項目は登録の前に元の資料と照らし合わせましょう。

ドキュメントフォースなら、書式の違う物件資料や入居申込書から項目を取り出し、データの種類ごとに列の並びをそろえたCSVとして出力できます。

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